エアコン争い

エアコン争い

もうこれは、どこでもいつでも耳にタコができるぐらいよく聞く話ではあるが書かずにはいられない。

それは夫婦の「エアコン戦争」である。

夫婦の温度差、は文字通り「温度差」である。

わが家の場合、私は大変な暑がりだ。夫は寒がりではないが、暑いときはその暑さを充分に感じたい、というタイプである。

汗をかいてシャワーをあびてすっきりするのがいい、と考えているし、エアコンみたいな人工的な風は体調を崩す、と考えてもいる。

昨今は節電、エコではある。

私も一時期のようにガンガンとエアコンはつけていない。しかし我慢にも限度があるし、テレビなどでも注意喚起されているようにあまりに我慢して熱中症になってはそれこそ本末転倒である。

特に寝入りばなの「暑さ」が私は耐えられない。暑いとまず、眠れないのである。さらに夜中にパジャマにすいつく汗の感覚に気づいただけで眠れなくなる。

だから、私は寝る少し前にエアコンをつけ、タイマーで1時間後に消すようにしている。そこまではいい。夫は私より後に寝るからその時点での問題はない。

その後、である。

夫もおなじ寝室で同じベッドに寝る。夜中に私は汗で目が覚める。そこで手さぐりにピピっとリモコンをつけて、エアコンをつける。ここは少しテクニックがいるのだが、まっ暗で見えない中でも私はエアコンのリモコンの「1時間後に自動的に消える」というボタン操作ができるのである。

ところが、私がピピっとやると、隣で寝ていたはずの夫がいかにも不機嫌そうな「うーん」」という声をだす。これが非常に癇にさわる。うーん、というニュアンスがものすごくイヤな感じなのだ。

それで本当は1時間後に消すのがよかったけど、こちらも妥協してなかば眠りつつある15分後ぐらいに消してみる。するとまた、実に安堵したような「ふぅ~」という声をだす。

そこでカチンときて、また、実際にはカッカしたぶん暑くなって、しばらくしてピピッとやる。うーん、ピピッ、ピピピッ(二度目)ふぅ~、むうぅぅ(私だ)ピピッ、とこの連続なのである。

仕方ないので一番暑い時期には私が寝室を出てリビングのソファで寝るようにしている。正直、それは「負けた」と認めているようでイヤなのだが、ストレスなく眠るのはお互い大事なことなので、しぶしぶだが、エアコン争いでは夫に譲っている私である。

ファスティング

珍しい喧嘩

先日、うちの息子達と幼稚園のクラスメートのお友達と一緒に近所の公園に遊びに行った時のことです。

我が家は六歳と一歳の男の子兄弟。お友達のほうは六歳の男の子と三歳の女の子の兄妹です。うちの兄弟は、二人とも活発で上の方が弟に全く譲らず、下の弟はお兄ちゃんに歯向かう事しか考えていないような兄弟なので兄弟喧嘩は日常茶飯事です。

一方、お友達の兄妹はお兄ちゃんである息子のお友達が、大変マイルドで気心の優しい男の子なので滅多に妹と喧嘩になる事はありません。妹ちゃんのほうも女の子らしい子なので、まずあまり喧嘩になるような事が勃発しないのだそうです。

そんなお友達の兄妹をいつも私はうらやましいと思っていました。普段の私は、子供たちの喧嘩の仲裁で随分と時間を割いているからです。ただの喧嘩であれば見過ごすこともできるのですが、年の差があるのでどうしても下の弟が不憫に思えてならないのです。

そんなことを考えていたのですが、公園で一緒に噴水遊びをひとしきり楽しみ、走り回って鬼ごっこをしてそろそろ家路につこうかという時間になりました。

この日我が家は私の自転車に子供たち二人を乗せてやってきたので何も問題はなかったのですが、お友達のおうちは一台の自転車でやってきていたので、どちらの方が自転車にまたがって帰るのかということで揉め始めました。珍しくお友達と妹ちゃんが言い争いをしているので私もびっくりしましたし、うちの息子も珍しそうに様子を見守っていました。

僕が乗るの!私が乗るの!と大騒ぎをしだして、結局お母さんからの進言で初めに妹ちゃんが座り、まっすぐ行ったあの信号の角をところでお兄ちゃんと交代というお約束をしたのです。そこは優しいお兄ちゃんだったので、すぐさま納得し言われた場所まで一生懸命歩いていました。

そして約束の場所に到達した時、妹ちゃんに席を変わるよう伝えたのですが、なんといつも素直な妹ちゃんが嫌だとムキになって意固地をはってしまい、全くお兄ちゃんに自転車を譲ろうとしなかったのです。

お兄ちゃんのほうはとうとう我慢できなくなったようで、大変珍しいことに妹ちゃんの頭をひっぱたいたのです。これに対して妹ちゃんは、泣きもせずひるみもせず絶対に自転車を譲らない!とますます覚悟決めたような顔をしていたのでびっくりしました。

結局妹ちゃんの我儘にママもたじたじになってしまうようで、体よくお兄ちゃんを誤魔化して、もう少しの距離、もう少しの距離と言って少しずつ距離を進めていきました。お兄ちゃんのほうもだまされている事は重々承知していました。妹の事が気にくわなくて仕方がなくて、急に怒りが爆発してとうとう妹ちゃんを殴る蹴るの大暴走です。お母さんはお兄ちゃんを必死で止めますが、お兄ちゃんは全く聞く耳を持とうとしませんでした。

そんな様子を、普段はやんちゃで大変なわが息子は呆然として立ちすくんで見つめていました。そして、どちらが泣くか見てから帰ると言って周囲を笑わせていました。


2012 エアコン争い